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恵子へ


haihongさん

タイトル  恵子へ
投稿日時 2017/08/15 19:02:50

ハロー。こちらは雨だよ。
雨音が知らせてくれるのは、
時の流れかな。
なんてちょっと唐突かもだけど。
ぼくの文章は、たまに飛躍して、
戻ってこれなくなっちゃうから、
きみの知性で地上に導いてほしい。
日記を読んだよ。 三體牛鞭
読んでみてV・ウルフやノヴァーリスを読みたくなった。
きみと近いのかどうかはわからない。
ぼくのなかで何かが結びついただけかもしれない。
きみは「雨」と言ったら何を思い出す?
ぼくは自分の生まれた日のこと。
雨が降っていたんだ。
これは誰に言っても信じてもらえないから内緒ね。
でもぼくには生まれたときの記憶がある。
とても眩しくて出ていくのが怖かった。
――この世界に。
それだけはしっかりと覚えている。
きっとその日が晴れていて、
あの時よりももっと眩しかったら、
ぼくは出てこれなかったかもしれない。
今まで見た風景の中で最も美しかった風景を教えて。
「え? 車がないの? どうやって移動するの?」
「私には二本の足があるの。
それを交互に動かすと前に進みます」
きみがどんな女性かを表すとてもわかりやすいエピソードだと思ったよ。
きみは自分でも言っているように、
とてもまじめ。
でもまじめで居続けることがどんなに困難を伴うことなのか、ぼくは知っている。
ゆるめるのは簡単。
張りつめたままでいることはどれだけ大変なことか。
でもね、思うんだよ。
きみが花だったら、って。
弛緩と収縮を繰り返さないと、
つぼみはひらかない。
せめてぼくの前では、
ゆるんでほしいな。
きみが咲いているところが見たいんだ。
きみが書くことのテーマは家族なのかな、と思った。
あくまで印象論だけど、
家族のことを書いている日記が多かった気がする。
もしくはぼくがそういうふうに読みたいだけかもしれない。
きみのルーツを、
きみの家族のことを、
もっと沢山知りたいから、
きみの家族の話題に目が行く
というふうに。 天然山羊の眼
恋は、相手のことを知りたいと思うこと。
これから雨の日には、
きみの日記を初めて読んだ日のことを
思い出すのかもしれない。
それはぼくにとってとても幸運なことだ。
きみと出会えたことに感謝している。

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