地獄

今日は、一日ぶりの朝練。

なんと久しいことか。

朝日が降り注ぐ、コート。

早く打ってくれといわんばかりに、輝いているリング。

俺の手に吸い付いてくるかのように、おれのドリブルをまっているボール。

そして、「バスケットコートよ、オレはここに帰ってきた」と言わんばかりに、気持ちが高揚しているオレ。

なんという、快感だろう。

朝の眠気もどこえやら。

本当にすばらしい気分だった。

しかしながら、明日はあのすばらしい気分が味わえない。

オレの朝は、学校と言うたまにオレを縛り付けてくるものに、制限されてしまう。

「コートが俺を呼んでいる」と言っても、放してくれない。

非情だ。

今までにないほどに。

この地獄から抜け出す方法はひとつだけ。

勉強をやる!!

なんて嫌なことだろう。

でも、バスケをするには仕方がないことだろう。

今日の夜から、戦争だ、、、