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PG論考② ~PGは現代バスケの縮図か~


toragameさん

タイトル  PG論考② ~PGは現代バスケの縮図か~
投稿日時 2010/12/25 17:02:35

 今回は【インサイド型】の二つのタイプについて考えてみようと思います。

 まず【インサイド型】は、1on1を得意としインサイドへのペネトレイトを得意とするタイプに名づけました。当然アウトサイドのシュートが全くないわけではありませんので、前回の日記の【シューター型】との中間型も考慮する必要がありますが、ある程度のバウンダリーということでご了承ください。

 その中で特に自らが積極的に点を取りに行くタイプを【A型】、
シュート・パスのバランスが良いか、パスに比重があるタイプを【B型】としました。

 【A型】の代表的なガードとしては、ブルズのデリク・ローズやオクラホマのウェストブルック、ウォリアーズのモンタ・エリス(カリーも含んでいいかもしれませんが)などが挙げられます。トルコリーグで活躍するアイバーソンはまさにこのタイプの典型ですね。90年代ではハーダウェイあたりでしょうか。

 次に【B型】には、ジャズのデロン・ウィリアムス、セルティクスのロンド、スパーズのトニー・パーカーも含めていいでしょうか。

 【A型】は、圧倒的な個人能力でチームを牽引するのですが、ともすればチームワークに乏しく、一人相撲に陥ることもままあります。ただブルズにはブーザーが入り、サンダーにはウェストブルック以上のスコアラーであるデュラントがおり、ウォリアーズにもカリーという、もう一人の手強いガードがいます。これは逆説的にこのタイプの限界を示しているともいえるでしょう。視野を広げればキャブス時代のレブロンもこのタイプにあてはまるところが多々あったように思えます。このタイプは勝敗の全てに強い責任をもっているともいえますが、ともすれば「セルフィッシュ」であり、味方を活かしきれないタイプであるともいえるでしょう。特徴的なのは、とにかくボールの占有率が高いことです。そして司令塔というよりも、周囲を動かすことで如何に自分のペネトレイトの機会をつくることができるかに、チームの勝敗がかかっていることです。

 【B型】はむしろ自分のペネトレイトを攻撃のアクセントとして、周囲を活かすタイプといえます。デロン・ウィリアムスは今年ブーザーというフィニッシャーを失い、むしろ【支配型】へとシフトせざるを得ない状況も増えているかもしれません。対してロンドはビッグスリー+シャックという、豪華なパスの選択肢を有し、またそれを活かしきる彼の視野の広さが、アシストランキング独走を支えています。このタイプで特徴的なのは、チームメイトが万遍なく得点を挙げることです。

 では、ボール運びと司令塔(支配力)という観点から両タイプをみるとどうか。【A型】は【支配型】と同様、両方ともに相当な影響力を持ちます。しかしシュートへのファーストセレクトが自分であり、よりアグレッシブにゴールへ向かっていく姿勢からすると、【支配型】よりもより個人のオフェンス力が必要といえるでしょう。【B型】は確かにボール運びは行いますが、チーム全体を統制するかというと、チームメイトを信頼し、チャンスメイクをすることに主眼があるようです。ここまで書いてみると、やはりデロン・ウィリアムスは【B型】というより【支配型】、もしくは次回考察する【万能型】といえるかもしれません。

 何が言いたいか、まだ良く見えてこないですよね。自分でも整理しながらの日記でございます。今しばらくお待ちください。まずは想定しうる代表的タイプを挙げてみたいのです。

 次回は【万能型】について。と合わせてヒートのアローヨやセルティクスのネイト・ロビンソンのプレイスタイルについても触れてみたいと思います。正直この二人について考察したいがためのタイプ分けだったかもしれません。

コメント

PGの難しい選択ですよね。
自分が得点をあげる能力が高くないと
DFを引き付けられない。

パスしないと味方はついてこない。

アローヨ、ネイトロビンさんについて
楽しみだなぁ。

初心忘るべからずさん
2010/12/25 17:39:53
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