トップ > 日記・試合観戦記 > PG論考③ ~PGは現代バスケの縮図か~

PG論考③ ~PGは現代バスケの縮図か~


toragameさん

タイトル  PG論考③ ~PGは現代バスケの縮図か~
投稿日時 2010/12/25 17:39:17

 まず前回までのおさらいです。

 前回までにガードのタイプとして、
  ・万能な能力とリーダーシップでチームを牽引する【支配型】
  ・自分のシュート力を活かすべき【シューター型】
  ・ペネトレイトなど高い1on1能力を活かしてゴールを量産する【インサイド型A】
  ・ペネトレイトをきっかけとしてチームメイトの得点をアシストする【インサイド型B】
を紹介しました。

 今回紹介したいのはガードとしての万能な能力を有し、状況に応じた有効な攻撃手段をとる【万能型】です。マブスのジェイソン・キッド、ナゲッツのビラップスなどがこのタイプの典型であると思われます。昔で言えばストックトンでしょうか。【支配型】とあまり差がないように思われるかもしれませんが、【支配型】との大きな違いは【万能型】の選手はバックアップ・フォローに回ることが多いということです。マブスのノビツキー、ナゲッツのカーメロ・アンソニーなど、チームの中心選手がいかに気分よくプレイできるか。まさに【万能型】の長所である幅広いプレイを行う能力は、ファーストオプションである選手を中心にその都度発揮する能力を変更していくところにあるといえるでしょう。ニックスのフェルトンは今季スタウダマイヤーを得て、【万能型】のガードへと大きな飛躍を見せようとしています。彼らはボール運びを積極的に行いますが、ハーフコートオフェンスでは、ある程度中心選手に主導権を渡し、セカンドオプション兼バックアップとしての役目を担います。その意味で中心選手の支配力に従属的であるといえるでしょう。

 この日記の前半のように、このタイプも短いセンテンスで纏めるとすれば、幅広い能力と適切な判断力で中心選手をバックアップする【万能型】とできるかと思います。

 あまり時間がないのでここまで。次回はこれら5つのタイプをマトリクス上に配置し、さらにアローヨとネイト・ロビンソンについて考察してみたいと思います。

コメント

コメントはありません
トップ > 日記・試合観戦記 > PG論考③ ~PGは現代バスケの縮図か~