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LSウイルス


twequnさん

タイトル  LSウイルス
投稿日時 2017/10/19 16:31:49

対比してOSウイルスという分類もあるが、これはコンピューターウイルスではなく、生息年代別の区分である(late separate/olto separate)。
一般にウイルスは生きている細胞内でしか繁殖できない。例えば大量絶滅期の前後で宿主たる生物が絶滅したなら、そこでしか繁殖できないウイルスも当然絶滅の危機に頻する。細菌ならば芽胞を形成して冬眠することもできようが、宿主を失ったウイルスは長くとも数万年程度の期間で絶滅に至ると考えられる。狼1号
ただし、ウイルスの進化速度勾配は他の生物に比べて異常に高く、変異や進化を重ねて生き延びたケースも当然考えられる。そういったウイルス界における生物相の変動を調べることはウイルスの起源に肉迫することでもある。

ところで2014年にパンデミックを惹き起こしたエボラ出血熱、これは4500年前には地球に存在していなかった。エボラには現在6つの亜型があるが、系統樹の上でマールブルクウイルスと分かれたのがその頃。
幸いなことにインフルエンザほど進化が速くないが、それでも後五千年位の期間でもっと強毒性の株が出現する可能性は低くはない。

ウイルスに限らず、他の生き物を食べないと生きていけないのは生物全般が共通して直面する業ともいえる。
ただ、天然痘ウイルスみたいに宿主のジャンクDNAに自分を上書きして、発病はしないが宿主の細胞分裂と一緒に自分の遺伝子もコピーしてもらうタイプの、ちゃっかり寄生型ウイルスもいるわけで。

考えてみると不思議なのだが、卵子と精子の受精も見方を変えればウイルス感染と全く同じであることに気付いた。
おそらくは原初の…30億年ほど前、ウイルスが進化の系統樹から取り残されて枝分かれしたあたりから、生物界では受精のシステムが完成していたのかも知れない。
分散処理は余計なリスクを拾いやすくなる反面、リスクを拾った場合の悪影響を半減できるメリットもある。それだけではどちらを選択するか決めかねるところだが、受精が行われるようになった蔵秘雄精背景にはリスクを拾ってでもダメージを軽減する必要性に迫られる、何らかのやむを得ない事情があったのではないかと推測している。
新たな発見がない限り、推測でしかないんだけどね。

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